まず大阪府の建築費用を見てみましょう。
2022年度の住宅金融支援機構が発表している「フラット35の利用者調査」によると、大阪府の土地付き注文住宅では、建設費2,997万円となっており、全国平均の3,194万円よりも低い金額です。

国税庁が発表している2023年用の「地域別・構造別の工事費用表」によれば、大阪府の木造一戸建ての工事費用は、全国平均と同じ約58.5万円／坪（約17.7万㎡）です。

20232年の国土交通省の「住宅経済関連データ」を見てみると、持ち家の平均的な延べ床面積は2018年のデータで全国平均約36坪（119.91㎡）、近畿地方では約34坪（112.73㎡）とわかります。

大阪府の木造一戸建ての工事費用約58.5万円／坪（約17.7万円／㎡）に近畿地方の平均延べ床面積約34坪（112.73㎡）をかけると約1,990万円です。以上を鑑みると八尾市の建築相場は約2,000万円～3,000万円といえるでしょう。

参考元：住宅金融支援機構「2022年度集計表｜フラット35利用者調査｜2022年度集計表」
参考元：国税庁「地域別・構造別の工事費用表（1m2当たり）【令和5年分用】」
参考元：国土交通省「令和5年度 住宅経済関連データ」

2023年、八尾市の住宅地の平均金額は坪単価約42.7万円／坪（約13万／㎡）で、大阪府全体の住宅地の平均金額約51.3万円／坪（約15.5万／㎡）と比べて低くなっています。

2022年度の「フラット35利用者調査」によると、大阪府でフラット35を利用して土地と注文住宅を購入した人の平均住宅面積は、およそ34坪（110.8㎡）、敷地の平均面積は約43坪（141.1㎡）でした。

ここから八尾市で43坪の土地を購入したと仮定した場合、43坪に八尾市の住宅地の平均金額（坪単価約42.8万円／坪）をかけると、かかる費用は約1,840万円とわかります。

ただし注意が必要なのはこの価格はあくまで平均値であり、人気エリアの高額な土地費用も考慮された価格だという点。郊外エリアの土地を選び、平均よりコンパクトでシンプルな家を建てる場合は建築費も土地費用も抑えられるでしょう。人気エリアの土地を選ぶ場合は、建物にかかる費用を抑えてバランスを取るのがおすすめです。

参考元：地価公示・地価調査（基準地価）マップ「八尾市」
参考元：住宅金融支援機構「2022年度集計表｜土地付き注文住宅」

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注文住宅を購入するには土地と建物にかかる費用に加え、手数料や税金など諸経費がかかります。新築注文住宅では、物件価格の6～9%が諸経費として必要になるため、計画時にもあらかじめ考慮しておきましょう。

内容は契約に必要な印紙代や、登記にかかる諸費用、不動産会社を通して土地を購入した場合は仲介手数料などです。ほかに土地の地盤調査や住宅ローン関係の諸費用もあります。あとから思わぬ誤算にならないように、諸費用が必要になることを覚えておきましょう。

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注文住宅を建てた人の世帯年収は、富裕層に限らず一般的な収入の方も多いことがわかっています。

2022年度にフラット35を利用した人の中で、大阪府の土地付き注文住宅を購入した人の世帯年収は約676万円でした。国土交通省の2022年度の住宅市場動向調査報告書によると、注文住宅を建てた人の平均世帯年収は801万円ですが、全体の分布を見ると400万円未満が10.8％、400～600万円が22.0％、600万円～800万円が25.7％と、全体の58.5％の方が平均世帯年収を下回っています。

年収にかかわらず計画性を持って予算を設定し、土地探しや建物を工夫することが大切です。

参考元：住宅金融支援機構「2022年度集計表｜フラット35利用者調査｜2022年度集計表」
参考元：国土交通省「令和4年度住宅市場動向調査報告書」

住宅購入時に住宅ローンを利用する方は多いでしょう。しかし住宅ローンを借りられる最大の金額で家を建ててしまうと、生活が苦しくなります。金融機関では住宅ローン返済額が、年収の25％～35％になるように設定していることが多いようです。返済比率は以下の計算式で求めることができます。

返済比率（％）＝年間のローン返済額÷年収×100

また理想の返済比率は、年収全体ではなく手取り収入の20％といわれています。無理のない返済計画を立てて、マイホームを手に入れましょう。

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ここまで、八尾市で住宅を建てる際にかかる費用について紹介してきました。八尾市の家づくりにかかる、大まかな金額がイメージできたでしょうか。

大切なのはコストダウンをしつつも、住宅のクオリティを下げずに適正価格を実現することです。それには、住宅会社や工務店選びが重要になります。
住宅会社を選ぶ際には、その会社がどんなデザイン・構造を得意としているか、価格帯はどの程度か、アフターサービスはどの程度かなどをチェックします。

高品質な住宅を適正価格で建てるためには、建材の仕入れ方法や構造上のムダを省いているかどうか、品質に妥協しないかどうか、という点も比較検討するうえで大事にしてみてください。

ここからは家づくりでコストを抑えるポイントを3つ紹介します。1つはコストを抑えつつ理想をかなえられる住宅会社と契約すること。2つ目はシンプルでコンパクトな家にすること、3つ目は住宅設備や性能を見直すことです。

家はシンプルな形状で凹凸がなく、床面積が小さいほど、必要な建材や工程が減るためコストダウンにつながります。また、水回りの設備を近くにまとめると配管工事費が少なく済みます。和室をなくしてリビングの一角に小上がりスペースを作るなど、壁やドアを減らすことも効果的です。

もちろん、必要な設備は残しつつ、こだわりのない部分はコストダウンにつながるよう工夫してみましょう。

八尾市は大阪湾や生駒山地に囲まれた大阪平野の中央部東側に位置し、温暖な瀬戸内海式気候に属しています。気象庁のデータによると2023年は最高気温38.9℃に達し、夏の暑さが厳しいエリアだといえるでしょう。高断熱・高気密の住宅性能を意識して、エアコンの効率をよくすれば、夏も少ないエネルギーで涼しく過ごせます。

また八尾市には生駒断層帯や上町断層帯があり、耐震性も考慮したいポイントです。八尾市によると生駒断層帯も上町断層帯も、長期評価で予想した地震規模はマグニチュード7.0以上です。特に上町断層帯の地震発生確率は30年以内に2～3％、50年以内に3～5％となっているため、耐震等級も考慮しておく必要があるでしょう。

住宅の耐震性能を表す指標には、等級1～3までのレベルがあります。等級1は東京を想定した場合、震度5強に耐える強さであり、等級3は等級1で想定する地震の1.5倍の強さを表しています。家づくりの際は、耐震等級にも注目しましょう。

参考元：八尾市「資料編」
参考元：気象庁「八尾（大阪府)年ごとの値 詳細（気温・蒸気圧・湿度）」
参考元：八尾市「地震被害想定・近畿圏（大阪府周辺）の活断層について」
参考元：国土交通省「新築住宅の住宅性能表示制度 かんたんガイド」

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家づくりは地域の実情や、気候風土の特徴を踏まえることが重要です。コストだけを比較するのではなく、地元の情報に明るい住宅会社を選び、品質や安全性の面から検討するのがおすすめです。

株式会社プライムライフは建築家による設計と、全棟耐震等級3を実現した、高断熱・高気密住宅を、手の届く価格で提供する住宅会社です。仕入れや構造上の工夫などでコストダウンをはかり、適正価格で高品質な住宅を提供することを自負しております。八尾市や周辺地域での家づくりをご検討の方は、ぜひお気軽にご相談ください。